トヨタ、過去最高の業績更新を発表

トヨタ

世界販売台数は10,307,395台

さて、トヨタが2023年累計販売について公開しました。

世界だと過去最高の10,307,395台(前年比107.7%)を販売しています。(ちなみに12月だけでも940,674台(前年比112.1%)を販売して単月では過去最高)

それに加えて、国内販売だと「12ヶ月連続の前年超え」で年間売上の上位8車種をトヨタが占めるまさに独壇場でした。

2023年度 国内新車販売数トップ10

1位 トヨタ・ヤリス:1万4255台
2位 トヨタ・カローラ:1万1411台
3位 トヨタ・シエンタ:9390台
4位 トヨタ・ルーミー:8917台
5位 トヨタ・プリウス:7222台
6位 ホンダ・ヴェゼル:6928台
7位 ホンダ・フリード:6684台
8位 日産・セレナ:6009台
9位 日産・ノート:5994台
10位 トヨタ・ライズ:5046台

販売躍進の理由として、「半導体供給不足の緩和」と「各地域の需要が堅調」だったからと述べられており、トヨタの企業としての力強さを再確認させられます。

やはり中国では販売減

再度グローバル販売に目を向けると、アジアとオセアニア以外の地域は全て前年より販売台数が増加しています。やはり中国は他のメーカーと同じく販売数を減少させています。

レクサスブランド単体でも過去最高の販売数

そしてレクサス単体を見てみると、やはりこちらも過去最高

2023年におけるグローバル販売は824,258台(前年比132%)を記録し、日本国内販売も過去最高となっています。

要因としては部品供給の安定化、ラインアップの拡充とのこと。※加えて電動車(ハイブリッド、PHEV、BEV)の販売比率が47%に達したこともトピック。

地域別の販売状況は以下のとおりですが、やはり中国の伸び率が少し低く他ブランドと似た結果になっていますね。

  • 北米・・・355,606台(前年比124%)
  • アジア・・・236,587台(113%)
  • うち中国・・・181,411台(103%
  • 日本・・・94,647台(229%)
  • 欧州・・・69,202台(146%)
  • 中近東・・・46,472台(160%)

絶好調のまま維持されることを願うが…

さて、世界で戦うことのできる数少ない日本企業のトヨタが好調なことは大変嬉しい事ですし、今後も応援したいと思っています

ただやはり不安材料もあり、その一つが最近発覚した「豊田自動織機が開発委託を受けていたディーゼルエンジンの不正」

これは出力試験時に、市販用途は異なるECUを使用して測定数値が安定するようにバラつきを抑えていた、つまり試験結果を欺いたことが問題視されているわけですね(トヨタによれば、実際に製造され車両に搭載されたエンジンの出力に問題はない、とのこと)

今回不正されていたディーゼルエンジンを搭載した車種と販売エリアは以下の通りです。

車名エンジン / 生産事業体販売地域
ランドクルーザープラド1GD/トヨタ日野日本、欧州、中東、アフリカ、アジア
ハイエース/グランエース/ボンゴブローニイバン(マツダ)1GD/トヨタ車体岐阜ほか日本、欧州、中東、アジア
ダイナ/デュトロ(日野)1GD/日野日本、アジア
ハイラックス1GD/トヨタ・モーター・タイランドほか欧州、中東、アジア、アフリカ
フォーチュナー1GD/トヨタ・モーター・タイランドほか欧州、中東、アジア
ハイラックス2GD/トヨタ・モーター・タイランド日本
イノーバ2GD/トヨタ・キルロスカ・モーター(インド)アジア
ランドクルーザー 300F33A/トヨタ車体日本、欧州、中東、アジア、アフリカ
LX500d(レクサス)F33A/トヨタ車体欧州、中東、アジア

このリストを見るに、日本市場に大きく影響するのはハイエースとランクル、レクサスLXですね

過去にVWや最近このブログでも取り上げたBMWなど、ディーゼルエンジンに関しては不正の温床になっているようですね。

特にトヨタはEV一辺倒ではなく、水素やHVを含めた内燃機関の可能性、未来を模索しているブランドなので、こういった内燃機関のネガティブイメージに関わる不正は注意すべきですね。

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