ドライバーと車両のコネクトサービスは今後ますます発展するだろう
さて、先日ポルシェがユーザー向けアプリ「My Porsche」のアップデートを発表。
ポルシェいわく「今回のアップデートによって、ユーザーはスマートフォンを使用して車両の様々な機能にアクセスし、(EVの場合)充電プロセスを制御し、旅行前にルート計画を実行できるようになります。」とのこと。
特にアップルユーザーはその恩恵をより受ける模様
なお、ポルシェはApple CarPlayのアプリ内に車両機能を統合した最初の自動車メーカーですが、今回 オーディオプロファイルの設定、ラジオ局の変更、エアコン設定の変更、アンビエントライトの制御などが可能。
また、「パフォーマンスダッシュボード」を新設し、ドライバーはAppleCarPlayでリアルタイムのパフォーマンスデータを確認できるようになりました。これには最高速、Gフォース、燃費、平均速度、走行距離、ゼロエミッションでの走行距離が含まれます。
そのほか、車両機能とApple CarPlay の機能とを組み合わせることでSiriを使用して多くの車両機能を制御することが可能になり、これはステアリングホイールボタンから直接起動できるようになりました。
アップルウォッチにも対応
加えてポルシェはアップルウォッチにて「直接車両と車両の状態に関する情報にアクセスでき、事前空調、車両のロックとロック解除を行うことができる」というリモート機能を追加しています。
以前僕はレンジローバー・イヴォークを所有していた事があり、この事前空調をランドローバーのリモートアプリでよく使用していましたが、特に夏と冬に事前に冷暖房を設定できるのは本当に快適でしたね。
ポルシェは過去の車両にも対応する
注目すべきは最新モデルだけではなく、この機能を400,000台以上の既存車両に遡って利用できるようにしたこと。
ポルシェは以前、2000年代半ばのポルシェ、つまり987世代のボクスターとケイマン、そして997型の911、そして初代カイエンに適合するインフォテイメントシステムを発表しました。
これは「レトロフィット」と呼ばれる後付けオプションで、その中でも前世代のクルマの機能を最新にアップデートさせるいくつかのオプションを提供しています(クラシックモデルの機能を維持するパーツも順次復刻販売している)。
ここにポルシェの「生産したクルマの70%が今も現役で走っている」という事実、そしてオーナーを大事にする、なによりも自社が生産したクルマに責任を持つというポルシェのブランドとしての姿勢が見られます。
こういった活動、姿勢がブランドの価値を高め、より発展するのではないかと僕は考えます。(それが空冷ポルシェのプレミア化につながっているのかも。ポルシェ自体がそれを望んでいるかは別だが)
参照 / Photo:Porsche
コメント