EV車はやはりガソリン車と違いが多い
さて、EV車が近年市民権を得つつあるのは、街中を見ていても感じると思います。EV車はガソリン車に比べて部品点数が1/3と少なく、維持が簡単と言われています。
僕自身はEV車を所有したことがないので、購入後の維持費などがガソリン車と比べて安いのかは明確には分かりません。
ただ、タイヤ寿命に関してはEV車が短いと話題になっていたので調べてみました。
そもそもEV車とガソリン車のタイヤの違いとは?
そもそもEV車とガソリン車では求められる性能に違いがあり、大きく分けて下記の2点があります。
1:転がり抵抗が低い
転がり抵抗が低いタイヤとは、タイヤが路面に接地するときの変形が抑えられたタイヤのことです。
このタイプは「低燃費タイヤ」や「エコタイヤ」と呼ばれ、ハイブリッドカー(HV)やプラグインハイブリッドカー(PHEV)などにも採用されてます。
この転がり抵抗が低いタイヤを採用する目的はズバリ燃費(電費)で、逆に抵抗が高いとグリップが効いてタイヤが路面に食いつきバッテリーを消耗してしまうので、それを防ぐためです。(日常使いにおいてEVの航続距離の短さはやはりネックであり、その延長は各社最も力を入れている分野である)
2:ロードノイズが小さい
電気自動車は、エンジンが搭載されていないため、音や振動がありません。そのため、タイヤから発せられるロードノイズや走行時の風切り音がガソリン車と比べて気になります。
EV専用タイヤでは、車内に入ってくるロードノイズを低減させるため、専用のトレッドパターンやコンパウンドを採用したり、タイヤ内側にスポンジを貼ったりフォームを充填するなどの工夫をしています。(ガソリン車用タイヤでも一部見られる)
デメリットは高価でかつ寿命が短い
転がり抵抗が低いタイヤはタイヤ自体の変形が少ないため、衝撃を吸収することが難しく乗り心地が悪い傾向があります。これを改善するため、タイヤ直径を大きく設定します。
すると、上記の静粛性を得るためタイヤ自体への多くの工夫を行っている事も相まって、タイヤ自体が高価になります。
また、ブリジストンによれば「同等サイズのタイヤを装着するガソリン車に比較して、EVでは約30~40%ほどタイヤが早く消耗する」とのことで、これは大容量のバッテリーを積んでいるEV車は車両重量が重くなる傾向になるのが要因ですね。
勿論、タイヤメーカーもこういった状況を放置しているわけではない
今後もEV車はある一定までは需要が伸びる予想(最近はますます不透明だが…)がついているので、タイヤ各社は急ピッチで開発、販売を進めています。(例えばブリジストンはピークライフという新素材ポリマーを開発)
ただし、やはり懸念として「EV専用タイヤ」はグリップが低いため雨の日の走行にはやや不安があり、ただでさえ重いEV車は制動距離がガソリン車よりも長くなるのは根本的には避けられそうにないですね。(バッテリー技術が今後発展してバッテリーそのものが軽くなるか、高効率で少ない搭載量でも航続距離を満たす必要がある)
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